7910人の高校生が熱狂した「高校生クイズ2017」全国一斉スマホ大会でHAROiDが解決した課題

2017年7月25日(火)。日本全国11ヶ所の会場で「高校生クイズ2017」の予選大会が行われた。この予選大会は、「全国一斉スマホ大会」と称され、汐留の日本テレビのスタジオと、全国の会場をリアルタイムで中継し、7910人の高校生全員がスマートフォンを通じて同時にクイズに参加できるというもの。成績上位者はアメリカで開催される決勝大会に進出する権利を獲得でき、その模様は9月1日にオンエアされた。

HAROiDでは、予選大会で使用するクイズシステムの開発をリードした。高校生たちの思い出に残る夏を彩った一大イベントの裏側をディレクターの鈴木佐武郎(すずき さぶろう)が語った。

■高校生クイズ「全国一斉スマホ大会」とは?

まず、高校生の参加フローを説明すると、2人組のペアになって専用Webサイトから申し込みをしてもらいます。申し込みが完了したら、全国11ヶ所にある最寄り会場に足を運んで参加。全国の会場と日本テレビのスタジオとを繋ぎ、参加者はライブビューイングをしながらスタジオから出題される問題にスマホを使って回答していきます。

全国の参加者全員が同じ時間に同じ問題を解くことになります。あらかじめ都道府県や学校名を登録してもらっているので、クイズの成績をリアルタイム集計し、都道府県別に上位のペアを識別し、決勝大会進出者としてライブビューイングの映像に表示させることができます。

スタジオから流れる映像を会場で見ながらスマホでクイズを解くだけのイベントではありません。全ての会場に盛り上げ役として「応援タレント」が向かいます。各応援タレントを題材にしたクイズを出題し、全国の会場を中継で結んでいくことでライブ感を持たせるなど、ライブビューイングをメインにイベントを進行しつつも、参加者との双方向性を重視した演出を取り入れました。

■高校生クイズの運営でHAROiDが解決した課題

IMG_0291HAROiDディレクター 鈴木佐武郎

HAROiDは、短時間の大量のアクセスを安定して処理できるWebシステムを保有していることから、クイズシステムの開発と当日のシステムオペレーションをリードしました。

今年で37回目の開催を迎えた高校生クイズですが、そもそも「全国一斉スマホ大会」を実施したのは昨年(2016年)からです。これまで高校生クイズの予選大会は現在のような全国一斉形式ではなく、地方ごとにそれぞれ別日に開催されていました。

担当のスタッフからしてみれば、単純に全国11ヶ所を移動して、同じイベントを11回も実施することになり、会場ごとに演出も、出題する問題も変えなくてはいけない。運営にものすごい労力がかかっていた状態です。
 
それが「全国一斉にスマホで参加」という形式を導入することで、スタッフの拘束時間も大幅に減り、効率的な運営が可能になり、イベント運営におけるコストを大幅に削減することに成功しました。

■スマホ大会だからこその演出で参加体験を向上させる

スマホ大会にしたことで、イベントでの体験の質を落とすのではなく、全国一斉にスマホで開催しているからこそできる演出を随所に取り入れました。

例えば「5ヒントクイズ」。クイズを解くために必要な5つのヒントを参加者のスマホにランダムに送信します。1つのチームにつき1つのヒントが画面に表示され、クイズに正解するには、会場にいる別のチームとコミュケーションをとる必要があります。参加者同士が交流できるきっかけをつくりました。

イベントの終盤で実施する「70問クイズ」もスマホ大会ならではの演出です。ライブビューイングを中心にイベントを進行していくと、問題数も限られてしまい、参加者が本当の実力が発揮することができません。この「70問クイズ」では、短い時間に多くのクイズを出題することで、参加者の本当の実力を問います。実施時間中、参加者は自分たちのスマホでクイズを解くことのみに集中します。検索する間も与えないように、短い時間で実施するというのもポイントです。
 
クイズの回答をリアルタイム集計し、ライブビューイングでそのクイズの回答傾向を表示する演出も取り入れたり、参加者への事前Webアンケートを基にしたクイズも出題し、各会場にいる参加者たちが自分ゴト化できるように工夫しました。

全てのクイズが終了したら、自分のチームの全国順位と都道府県順位を参加者のスマホに表示させ、結果をフィードバックできるようにもしました。これらはいままでの高校生クイズでは実現できなかったことです。

■現場スタッフも運用しやすいオペレーションの構築

全国一斉スマホ大会の開催にあたり、最も力を入れたといってよいのが、現場スタッフとのコミュニケーションです。大会当日は全国一斉に開催したので、クイズシステムに関する参加者からの問い合わせに関しては、各現場のディレクターやプロデューサーで対処してもらう必要がありました。

デジタルが専門の方々ではないので、専門用語をなるべく無くした資料を用意したり、何度もデモをしたりと、専門知識がなくてもシステムのことを理解していただけるように粘り強く説明をしていました。昨年は初めてのスマホ一斉大会ということもあり、現場の方々からの問い合わせの数も多かったのですが、今年はみなさん慣れてきたようで、臨機応援に対処いただけていたようです。

イベントの運営だけなく、イベントそのものものの演出にもクイズシステムは大きく関わってきます。「そもそもスマホで何ができるのか。」ということを理解いただくために企画会議にも参加して、毎回のようにデモをしていました。「5ヒントクイズ」や「70問クイズ」もそのプロセスを経て誕生した企画です。

私たちHAROiDの本質は、超大人数が熱狂する体験を創造することにあるのかもしれません。テレビという領域を中心に置きつつも、高校生クイズのような熱狂体験をもっとつくっていければいいですね。

HAROiDへのお仕事のご相談はこちら: info@haroid.com